生活の充実が仕事の情熱につながる

 飯塚市でセメント系建材メーカーとして、新製品や環境保全型製品の研究開発に力を注いでいる『二瀬窯業株式会社』。有給休暇と休日を組み合わせた9連休の取得推進が行われて4年目だ。新年度(4月)に各部署内で休暇期間の希望を取り、年間で休みのシフトを組む。業務に支障がないように年々改良を重ねてきた。この取組みは社長の発案で始めた。「自分の生活で実現したいことができなければ、仕事への情熱を持てない。そのために休みは必要」。仕事と生活の両輪がうまく回ることで、相乗効果が生まれるとの思いからだ。

社員の助け合いが仕事の質を高めた

 9連休取得に伴い、業務を複数体制化に。休暇による人員不足や部署による繁閑の差をカバーするために導入した仕組みだ。他部門のスタッフが入ることで「この業務は本当に必要ですか?」という率直な質問から無駄な仕事が洗い出され、業務の効率化に繋がっているケースも多い。さらにパソコンスキルのある社員がちょっとしたコツを教えるなどお互いを助けあって仕事をする姿勢も醸成されている。子育て中の若い世代も多いため、会社の理念「今を幸せに生きる」のためにも、今後に向けた働き方の仕組みを育てようとしている。

職場の様子画像
毎月1回業務マニュアルを見直して更新。常に進化している。

改革1 全社員9連休の取得が目標

 社員全員が、前年度に9連休の希望日を提出。当初は年4回、同時期に休業日を設定したが、業務に支障が出たため、部署ごとに休みが重ならないように、互いに調整することで改善された。

改革2 業務の複数体制化で、全体の業務効率意識を向上

 誰もが担当以外の業務を行えるように共有のマニュアルを作成。文章で伝わりにくいところは写真を用いるなど誰が見ても分かることを重視している。他の社員の業務を手伝ったり、お互いの仕事のやり方を見ることで、業務効率を社員が意識するようになった。

改革3 男性社員への子育て応援

 若手社員の増加に伴って男性社員が妻の出産に立ち会うための「特別休暇制度」を設け、男性社員の育児参加を応援。また、残業は極力しないという社風があり平日でも子どもと触れ合う時間がとれるなど、プライベートも充実しているため、仕事へのモチベーションに繋がっている。

代表取締役社長 野見山 透さん(右)、総務・経理 松崎 聖也さん(左)

代表取締役社長 野見山 透さん(右)

 9連休取得制度はかなり定着し社員にも好評です。幸せに生きることが大切だと考えているので、仕事だけでなくプライベートも含め、社員の幸福感を増やすことも私の仕事だと思っています。

総務・経理 松崎 聖也さん(左)

 複数体制化を始めて7年目です。私の部門の業務は400個ほどあり、マニュアルも定期的に更新し、進化させています。他部門からの助言をもらえたり無駄な業務が減るなどメリットが多いです。